大外れしない(大当たりもしない)、アニメタイアップwebラジオの無難な構成は?
どこかで始まるらしい、某VIPな人の私的ラジオ(私的なのかな?)に、俺つやつやの提案した無難なコーナーが採用されたらしいので&そういや俺、結構な本数webラジオ聞いてるなぁ・・・と思ったので。
これやれば大当たりする!というのは思いつきませんし、そんな簡単に思いついたらどの構成作家さんもやってて当然なのですが。これならまぁ外れはしないだろうなぁ・・・という構成をふと考えてみたのでエントリにしてみました。異論は認めます。
パーソナリティの人数。
2〜3人。1人だとパーソナリティの地力がどうしても必要になるし、4人以上になるとさすがに人数が多すぎてクロストーク気味になる。予算も考えると、2人での掛け合いが無難かな。
で、1人はラジオ力のある(他のラジオで実績のある)人。もう1人は話題性重視での人選かな。主導権・・・とは言わないまでも、番組をきちんと回せるパーソナリティっていうのは、凄く貴重。たまにどうにもこうにも回せてない番組とかあると正直聞いていて厳しい。
で。どちらかがどちらかをいじる(もしくはいじり合う)。いじる、といっても色々なパターンがある訳だけど。
- SM
- セクハラ
- ぼけつっこみ
まぁ大体のラジオがこの形式にはなってますが。百合百合っていうパターンもあるけど、これはいじる・・・からはちょっと外れるので一応除外。
こういった形式により、声優業(本業)ではあまり聞く事が出来ないパーソナリティの素(のような何か)を聞く事が出来る。そしてそれをリスナーに期待させる。というのが、現在の声優ラジオの主流であり、ひとつの手法です。
他にも予想外の方向に暴走するタイプの、所謂『カオス』なラジオもありますが(ex.小林ゆう・杉田智和等々・・・)。良い方向に進むと大化けする可能性がありますが、悪い方向に進むと凄くリスナーを選ぶラジオになってしまうので、無難なラジオという点から言うと難しいかも知れません。俺はそういったカオスなタイプのラジオも好きなんですけどね。
コーナーの内容は?
パーソナリティによる対決、もしくは協力コーナー。元アニメの設定や印象に残る単語にひっかけたコーナー。対決・協力のお題はリスナーから募集。負けた場合・失敗した場合の罰ゲームも付けて、負けた場合・失敗した場合はその反応をリスナーにお届けする、というような感じです。
・・・至って普通ですね。あまりに普通過ぎて、・・・え?と思われてもおかしくない。そして、よくあるネタコーナーを入れてない。まぁそこにも理由はあります。
なんでネタコーナーを入れなかったのか。
スマッシュヒット〜大ヒットしたwebラジオは色々なパターンがあるので、細かく例を出してパターン化するのは難しいんですが。敢えて挙げるとすると。
- パーソナリティが面白い。
- リスナーのネタが面白い。
- そのネタから面白さを引き出せるパーソナリティの引き出しの多さ。
- そして、パーソナリティとリスナーのネタの面白さを引き出せる番組の構成。
こういった部分が共通していると思います。パーソナリティ・リスナー・構成、この3つがバランス良くレベルの高い番組がヒットしている訳です。まぁこれは当たり前といえば当たり前ですね。
逆にダメなラジオの例を考えると。
- 元々パーソナリティが面白くない(・・・とはいえ、これはそれ程ない)。
- パーソナリティが上手く番組を回せてない。
- 何故かコーナーが無駄に多い。二本録りが収録の主流とはいえ、1ヶ月に1回程度しか同じコーナーが採用されない程度のコーナーの多さ。
- ネタコーナーが多い場合。ネタを送るリスナーがコーナーを絞りきれておらず、ネタが各コーナーに分散されていて密度が薄い。つまり、ネタが面白くない。
- コーナーに対するパーソナリティのノリが悪い。
- 構成作家が、パーソナリティのノリが悪くなるようなネタチョイスをしている。
- そもそもネタ自体がそれ程多く届いてないので、チョイスすることすら出来ていない。
というようなもの。パーソナリティ・リスナー・構成のどれか(もしくは複数)が上手くまわっていない・または上手く意思疎通が出来ていないパターンが多いですね。
勿論そこをなんとかするのがパーソナリティや構成作家の仕事なんですが。なんとかしようとしても、反応や面白さの質を構成作家さんがまず読めないのがリスナーであり職人と呼ばれるネタ投稿者。つまりネタコーナーに比重をおいてしまうと、大当たり〜大外れ、のブレが大きくなってしまう。
そして、ネタを投稿してくれるようなリスナーはそれ程沢山いる訳ではなく。いくつか番組を聴いている人であれば分かるかと思いますが、同じネタ投稿者が色々な番組に投稿しているのが現状。新たなリスナーがネタコーナーに投稿しているような番組なんて、それほどない。
元々パーソナリティのトーク目的で聞く人が大多数なので。それを上手く引き出し、そしてそれに見合ったネタが届くのであればそういったコーナーを採用してもいいと思うんですが。それが出来ないのであれば、ネタ重視のコーナーを中心に据える事自体が自殺行為。面白いネタを送ってくれるのを待っているよりも、パーソナリティの面白さを引き出せるコーナーを中心に据えた方が効率が良いはずなのです。
そして数打ちゃ当たるかも・・・的にコーナーを大量に作るのも、ネタ投稿リスナーの視線がぶれるだけなので。ある程度の数に抑えておくべき。元々人数が少ないネタ投稿者に大量のネタの投下を期待しすぎるのも、自殺行為であると思います。
それを踏まえると。ネタコーナーはある程度抑えた(もしくは完全になくす)上で、パーソナリティパワー中心に構成した方が、無難な番組構成が出来るのではないかと思います。その上での構成が、一番最初に挙げたパターン。凄くシンプルではありますが、パーソナリティの面白さを引き出した上である程度の再生数を期待出来る形式なのではないでしょうか。
・・・まぁ大体こういう方向に、webラジオ自体が収縮してる感はありますけどねw
勿論、全てを上手く引き出せる構成を組み立てられるのであれば。さよなら絶望放送のように面白いネタと面白いパーソナリティ、それを両立出来るとは思うんですけどね。同じスタッフ陣でも、うらGおふぁんたじーのように人を選ぶラジオになってしまう可能性がある以上、なかなか難しい話になりますね。
まぁそもそもスマッシュヒット〜大ヒットするラジオなんて。色々な奇跡が積み重なってこそ、生まれるものなんですけどね。うたわれるものらじおなんて、奇跡の積み重なりによって出来上がった大ヒットwebラジオですしね。