ポケグレにヌカ・グレネード。

ノゾミガタタレター

一昔前と比べて個人サイトであんまり見なくなったもの・もしくは形骸化しているものを思いつくまま書き出してみた。

僕らは昔、ダイヤルアップだった
http://anond.hatelabo.jp/20090110112607


これを読んで、*1同じような時代にnifty-serveで友達になった人がmixiで同じような事を書いておりまして(俺も俺で何度か同じような事を書いていたんですが)。懐かしいなぁ・・・と思いつつ、色々な友達のサイトとか見てた訳です。


そんな時に思ったんですよ。「あれ?そういえば・・・個人のホームページで昔はよく見かけたんだけど、今見ないものって結構あるよなぁ・・・」と。


そういった『一昔前は見かけたけど今はあまり見ないもの』を思いつくまま書き出してみました。一部、「それは今でも普通にあるよ!」と言ったものもあるかも知れませんがご了承下さい。*2

以下羅列。

  • キリ番制度*3
  • 会話形式のサイト*4
  • VNI形式のサイト*5
  • 相互リンク*6
  • フォントいじり形式*7
  • BBS
  • チャット
  • リンク集*8
  • 登録型サーチエンジン
  • webリング
  • 同盟
  • ランキングサイトのボタン
  • 日記才人のボタン
  • Readme!
  • 自己紹介(詳細な)
  • 更新履歴
  • ゲストブック(足跡帳)
  • TOPページ(ENTER→みたいな
  • 100の質問
  • MIDI自動再生
  • ICQのアカウント表記

・・・こんなところかな?


全て同じ理由でなくなっていったもの、ではないので。なくなっていった要因毎に分けてちょっと考えてみたいと思います。

webサービスの終了・他サービスへの移行。

このカテゴリに含まれるのはこの辺り。日記才人Readme!辺りは完全に終了しましたね。ICQは他メッセンジャに移行。以下は今でも存在してますし、ランキングサイトに関してはWCR等、一部ジャンルではまだまだ活発であったりしますが、個人サイト全体では縮小しているのではないでしょうか。

ユーザビリティの観点から。

  • MIDI自動再生
  • TOPページ(ENTER→みたいな

このカテゴリに含まれるのはこの辺り。便宜上MIDIと表記してありますが、個人サイトにおける自動音声再生ですね。
他にもFLASHで構築されたサイト・MARQUEEタグで文字がうねうね動き回るサイト等も同様ですが、一時期は『格好良いサイト』と思われていたような、ユーザビリティを損なうサイト構成は減少傾向にあると思います。*9


TOPページ、に関しても当然まだありますが、1クリック余計に必要なアクセシビリティの低下(というか1クリックの軽減かな)を解消する事、またブログサービスが個人サイトの中心になりつつある昨今、TOPページというもの自体が消失してしまっている、というのも理由のひとつではないでしょうか。

個人サイト内での利用がなくなっている。

  • BBS
  • チャット
  • リンク集
  • 自己紹介(詳細なもの)
  • 更新履歴
  • ゲストブック(足跡帳)
  • 100の質問

このカテゴリに含まれるのはこの辺り。一昔前は個人サイトを構成するコンテンツのひとつとして、どのサイトにもあったものですね。


なんでなくなったのかな?と考えると。色々理由はあると思うんですが。

  • 置いておいても利用されない・見てくれる事があまりない。
  • SPAMが沸く上、沸き始めると無限に処理せざるを得なくなる。
  • 1個人サイト上での閲覧者同士の交流・1個人サイトリンク集からの他サイトとの交流が一昔前と比べて減少した。
  • htmlでの『ホームページ』→ブログサービスへの移行。
  • かつてコンテンツとして成り立っていたものが、そのサイトにおけるコンテンツのひとつとしては成り立たなくなった。

この辺りになるでしょうか。
利用されなくなったコンテンツが衰退していくのは、なにも個人サイトに限ったものではないですが。交流がなくなった、というのは別に個人間の交流自体が減ったというような理由ではなく(それもあるかも知れませんが)、交流自体がTwitterSNS、その他のサービスに移行して、1個人のサイトでは必要なくなったという点もあるかと思います。*10


また一昔前の、『ロボット型サーチエンジン』がなかった時代と比べると。個人サイトから個人サイトへ・・・という、同じ趣味嗜好の他のサイトへ辿り着く手段がリンク集だけではなくなった、というのもあるかも知れません。*11
リンク柱はそれに近いですが、個人の嗜好で羅列されたリンクなので若干ニュアンスは異なるかな、と思います。

サイト更新・コンテンツの継続が困難。コンテンツ自体の流行の終了。

  • 会話形式のサイト
  • VNI形式のサイト
  • フォントいじり形式
  • キリ番制度
  • 相互リンク

このカテゴリに含まれるのはこの辺り。便宜上2つをまとめております。
上3つに関しては2つともに当てはまる形式、下3つは流行の終了でしょうか。


VNI形式のサイトに関しては、バーチャルネットアイドル・ちゆ12歳が大流行した時代、大量に同様のサイトが乱立しましたが、既にその大多数が閉鎖・更新停止しております。フォントいじり系に関しても、それは同じ。

バーチャルネットアイドルVNI)界はあれからどうなったのか - Timesteps
http://www.webhistory.jpn.org/archives/58


フォントいじりとパワポは良く似ている - 最終防衛ライン2
http://d.hatena.ne.jp/lastline/20080322/1206190901


この辺りを読んで頂くと、その時代の事は分かりやすいかな。


サイト更新が困難(というか、若干面倒くさい)タイプの更新手法は、ある一部の大ヒットで類似サイトが多数生まれても流行が過ぎると終了していくもの。フォントいじりもVNI形式もあくまでテキストを読ませる手法のひとつであって、テキスト自体の面白さはそれとはあまり関係がない。*12手法を真似をするだけで全てが全て面白くなる訳ではないし、手法自体が面倒くさいものだとどうしても継続しづらくなる。そういった中で、なくなっていったもの、と言えるのではないでしょうか。


キリ番・相互リンク、に関しては・・・当然やっているサイトもあると思いますが。管理の難しさ、もしサイトがアクセス数大量なサイトになった場合の管理の大変さ、そもそもwebサイトでリンクの許可が必要なのかどうか・・・というような話になってしまいますね。この辺りは『無断リンク禁止!』『ディープリンク禁止!』等の一昔前にあったような話にも繋がるかと思います。

まとめ?


1個人サイトにかかる色々なもの(負担・交流等々)が、他のサービスへ移行する事でなくなっていったもの、また流行が終った事でなくなっていったもの、と色々な要因がありますが。それは完全になくなった訳ではなく、他のサービスに移行していたり形を変えて今も継続されたりしています。芸能人ブログなんかは、フォントいじり系に近いですよね。


なくなったもの、とは逆に増えたものも多数あります。そういったものが、なくなったどのサービスに近いものなのか・・・というのを考えると、ちょっと面白いかも知れませんね。


・・上手くまとまらなかった。合掌。

*1:かどうかは知らないけどw

*2:つか、自サイトでやっているものもあるし

*3:*番目のアクセスは〜さんです!とか、踏んだ人になにかプレゼントとか

*4:まだいくつかありますが

*5:まだいくつかありますが

*6:まだ一部サイトではありますが

*7:芸能人のブログ形式は、これに近いかな。昔ほどのフォントサイズや色のいじりはありませんが

*8:『〜さんの〜なサイト』的な説明が付いた、1ページにまとめられたもの

*9:当然あるところにはあるけれど

*10:どうしても、1個人サイトでの交流となると色々なバイアスがかかった交流にならざるを得なかったり、交流したいとは思わない人々との交流も余儀なくされる点もありますし。

*11:Yahooのカテゴリ検索が中心だった時代、同じ嗜好のサイトを探す為の手段は、リンク集しかなかったようなものでした。

*12:勿論、それがあってこそのテキスト構成、になってはいますが