アニラジ・声優ラジオの今後。
Engels zimmer
http://engelszimmer.net/#080721
こちらの夏コミ本に一本原稿書かせて頂いたので。宣伝も兼ねてそれに準ずるような内容をなにか・・・と思い。主題として同じである、『アニラジ・声優ラジオ』についてエントリ記述してみたいと思ったのでした。つか、少し前から考えていた内容ではありますが。
Webラジオのすすめ。 - おちもなにもないただのにっき。
http://d.hatena.ne.jp/tuya/20080704/1215193693
ちなみに↑、実は冬コミ用に書いてぽしゃったので流用したもの。こういった感じのモノを書かせて頂いております。また内容違うけどね。
昔からひとつのジャンルとして確立している『アニラジ・声優ラジオ』。特に最近はインターネットラジオとして大量の番組が配信されていますが、地上波も含めた現状はどうなっているのか、そして今後どうなっていくのだろうか。そんな事を考えてみました。
地上波ラジオでは。
↓のサイトを参照しました。
主にアニラジを放送している局は文化放送・ラジオ大阪・ラジオ関西、この三局。
関東関西の、所謂都会に集中してますね。地方局では放送していないに等しい。まぁ局のスタンスもあるかもしれませんが。
しかし、声優ラジオはあってもアニメを元としたアニラジは少ないです。
- 所謂、地上波→WOWOWノンスクランブル→テレビ東京→U局、のアニメ変遷の中で、地方TV局での放送アニメが少ない。あっても低年齢層中心(所謂深夜枠アニメの放映が少ない)。その為、アニラジ自体も少ない。
- TVアニメ放送していない地域でのアニラジには販促効果がない。販促効果がないところで放送する必然性がない。
- そもそも地方ラジオ局自体が1県1局型なので、ネット形式での放送枠が少ない。
こういった理由があげられるでしょうか。
インターネットラジオでは。
↓のサイトを参照。
インターネットラジオ・TVの番組表
http://www.geek-p.com/
つか。
Webラジオのすすめ。 - おちもなにもないただのにっき。
http://d.hatena.ne.jp/tuya/20080704/1215193693
これで色々書いてはいるんですけれど。所謂アニラジも声優ラジオも既にインターネットラジオに移行しているのが現状です。
- 地方TV局の放送状況に関わらず、全国を対象に販促が可能。
- 地上波ではアニメ放送していないとはいえ、アニメのニーズ自体はCS・BSデジタル・インターネット配信等で存在している。そういった部分での販促は可能。
- 地上波で放送するよりも制作コスト・放送コストがかからない。
- アニメ自体の賞味期限を延ばせる。
- 既にある種のアニラジフォーマットが出来ている。
- 好評・不評で番組放送自体を長くも短くも出来る。
こちらはこのような理由があげられるでしょうか。
今後どうなる?
上記の三大放送局、は今後の運営方針が大幅に変化しない限りアニラジが減少する事はないでしょう。少なくとも三大放送局に対するニーズは現状でも沢山存在してます。
ただ逆にアニラジを増やす地上波放送局もないでしょう。ニッポン放送は深夜枠で声優をゲストにする番組があったりしますがが、それ以外の枠で・・・という形にはならないだろうし。既にアニラジ枠がほぼなくなったTBSも同じ。
そしてインターネットラジオへの移行(と地上波放送再配信)は今後も継続されるでしょう。ある程度の予算で配信が可能ですから。
ただし、今後の淘汰は確実に進むでしょう。良くも悪くも出来上がっているアニラジフォーマット、を使い回しているのが現状。
ある種のパターン化が進んでいるので、『ラジオ番組の面白さ=ラジオパーソナリティの面白さ・ラジオパーソナリティの絡みの面白さ』がラジオの中心になっています。それはそれで悪くはないんだけど、それだけという状態だと『ラジオパーソナリティ』というパイの奪い合いにならざるを得ない。アニメ販促としての側面を考えると該当キャスト内で・・・とはなりますが。
勿論。番組コンテンツの面白さ、を土台としてパーソナリティの面白さが出ている番組も存在します。それ程多くないですけどね。
少なくとも判子を押したように同じような構成の番組が大量に出来上がっていく、そんな現状は長くは続かないんじゃないかな・・・と思いつつも。安価で安定的に供給出来る販促、としてのインターネットラジオはそう簡単に収束したりはしないのではないかと。全国に対して販促出来て、ある程度の視聴者実数を容易に把握出来る媒体なんて他にはほとんどないですからね。
番組コンテンツ・番組構成自体の面白さと、パーソナリティの面白さ。その両方が今後ヒットする番組の必要条件となるのでは・・・と思いつつ。現状の声優人気を考えるとなかなかそういった方向には進まないのではないかな、と。そこまで進むと、単なる声優ラジオを超えて通常の人気ラジオ番組と遜色なくなるとは思うんですけどね。なかなか難しいかな。